キラルリン酸を不斉触媒として用いた新規有機合成反応の開発
Project/Area Number |
08F08707
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Organic chemistry
|
Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
秋山 隆彦 Gakushuin University, 理学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BACHU Prabhakar 学習院大学, 理学部, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 不斉合成 / キラルブレンステッド酸 / 有機分子触媒 / インドール / リン酸 / ホスホナート / Friedel-Craftsアルキル化反応 / 有機触媒 / Nazarov反応 / ピロール / マイクロ波照射 |
Research Abstract |
優れた不斉触媒反応の開発は,有機合成化学における最も重要な課題の一つである。これまで我々は,(R)-BINOLより得られるキラルリン酸がキラルブレンステッド酸触媒として優れた不斉触媒能を有する事を見出し,イミンに対する求核付加反応,付加環化反応等に有効である事を報告している。すなわち,リン酸触媒はイミンに対して有効である事を明らかにしてきた。リン酸触媒の適用範囲を拡げるために,今回,α,β-不飽和ケトンに対するFriedel-Crafts反応を検討した。様々な条件検討の結果,3,3'位に,立体的に極めてかさ高い置換基である2,6-(i-Pr)_2-4-(9-anthryl)C_6H_2基の置換したリン酸触媒(10mol%)をキラルブレンステッド酸触媒として用いる事により,α-ケト-β,γ-不飽和ホスホナートに対するインドールのFriedel-Craftsアルキル化反応が高エナンチオ選択的に進行し,対応するインドール誘導体が高い光学純度で得られる事を見出した。α-ケトホスホナートは容易にカルボン酸エステルや,アミドへ変換が可能であるので,本手法を用いる事により,対応するインドールカルボン酸誘導体を光学純度良く得る事が可能となった。窒素上に置換基を有するインドールを用いると反応が効率良く進行しないことから,インドールの窒素上の水素とリン酸のホスホリル基の酸素原子とが水素結合を形成した反応機構を提唱した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)