光学活性1,2-ジアミノ酸の触媒的不斉合成法の開発
Project/Area Number |
08F08761
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金井 求 (2010) 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授
柴崎 正勝 (2008-2009) The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NICHOLAS E. Shepherd 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 外国人特別研究員
NICHOLAS E. Shepherd 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 外国人特別研究員
SHEPHERD Nicholas Evan 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 希土類金属 / 不斉触媒 / 不斉合成 / アミノ酸 / 遷移金属 / シッフ塩基 / 希土類 / 医薬合成 |
Research Abstract |
平成21年度までに確立した様々な2核性シッフ塩基錯体の調製法に基づき実際の反応についての検討を行った。特に21年度の知見をもとに希土類を含まない遷移金属のみから調製した触媒に関して徹底した検討をおこなった。前年度に良い結果を与えたα、β不飽和γ-ラクタムを用いた非天然型アミノ酸合成の更なる展開を中心に検討を進め、抗インフルエンザ薬の合成などへと応用可能なアンチ選択的な反応を実現するための基礎データを蓄積した。詳細な反応条件および触媒系の再検討を進めた結果、触媒としてはシン選択的な反応の時と全く同じニッケル触媒が最適であり、十分に高いエナンチオ選択性が得られた。高いアンチ選択性の発現の鍵はイミン側のチューニングであることがわかり、最適化により最高で99%eeという最高レベルのエナンチオ選択性と20:1以上の高いアンチ選択性を実現することが出来た。これらの反応で得られる生成物のγ-ラクタム部分はアミノ酸ユニットの合成等価体と見なすことができることから、これにより、前年度までの成果と合わせて1、2-ジアミノ酸の合成手法をさらに多彩なものとすることに成功したことになる。一方、反応性に関しては若干の改良の余地を残しており、現在、共同研究らが継続して改良に取り組んでいる。また、光を駆動力とする酸化的条件での反応検討を同時におこなったが、こちらに関して良好なデータを得ることはできなかった。但し、問題克服に必要な要件を明らかとすることができたので、今後につながる有益なデータは得られたと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)