光線力学療法と太陽エネルギー変換を目指した色素修飾ポリマーナノ微粒子
Project/Area Number |
08F08769
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Functional materials/Devices
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今堀 博 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SIMON Mathew 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 外国人特別研究員
MATHEW Simon 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 光線力学療法 / 太陽エネルギー変換 / 色素増感太陽電池 / ペリレン / 園頭カップリング / 酸化チタン / 光線温熱療法 / ガドリニウム / ドラッグデリバリー / ナフタロシアニン / 光捕集 / 両親媒性 / ポルフィリン / 重合ミセル |
Research Abstract |
光線力学療法と太陽エネルギー変換を目指した色素修飾ポリマーナノ微粒子の作製を試みた。まず、当初目的としていた色素修飾ポリマーナノ微粒子はその構造が複雑で、同定が困難であったために断念した。そこで、色素増感太陽電池の高効率化を目指して、新規ペリレン誘導体を合成した。この際、ペリレンに3重結合を介して電子供与性置換基であるトリアリールアミノ基を3個導入し、分子内電荷移動性を高めることで太陽光の捕集効率を上げることをねらった。トリアリールアミノ基は園頭カップリングによりペリレン骨格に導入できた。合成したペリレン誘導体の酸化電位、励起状態電位から色素増感太陽電池において、光電流発生を生じるのに十分な特性を有していることがわかった。色素を酸化チタン電極に吸着させ、色素増感太陽電池を作製し、疑似太陽光照射条件下で、太陽電池特性の評価を行った。その結果、以前に我々が報告したエネルギー変換効率を上回る値2.9%を実現できた。トリアリールアミノ基上に電子供与性の置換基を導入するにつれ、変換効率は向上した。この挙動はペリレンの最高占有分子軌道の電子分布および光捕集特性によって説明できた。さらに光線温熱療法を目指してイメージングの期待できるガドリニウムナフトフタロシアニンを合成した。合成したガドリニウムナフトフタロシアニンを細胞に導入し、光照射を行った結果、光線温熱効果により細胞を殺傷できることを見いだした。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)