Project/Area Number |
08F08800
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Physical chemistry
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Research Institution | Quantum Chemistry Research Institute |
Principal Investigator |
中辻 博 Quantum Chemistry Research Institute, 量子化学研究協会研究所, 研究所長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BANDE Annika 特定非営利活動法人量子化学研究協会, 量子化学研究協会研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | シュレーデンガー方程式 / ポテンシャルカーブ / 励起状態 / Non Born-Oppenheimer計算 / LiH / Schrodinger方程式の解 / FC法 / LSE法 / ポテンシャルカープ |
Research Abstract |
Free Complement(FC)Local Schrodinger equation(LSE)法は原子・分子系のSchrodinger方程式を非常に精密に解く手法として開発された。これまで、FC LSE法をLiHの基底・励起状態の計算に適用し、一重項と三重項状態の精密なポテンシャルカーブ(PEC)を計算することができた。本研究では、核間距離の関数として、一重項状態波動関数の共有結合性とイオン結合性を解析した。共有結合性及びイオン結合性は、それらを示すFC関数の重なり行列と互いに関連しており、本研究で計算した状態はすべて共有結合解離することが確かめられた。また、分光学データをSchrodinger方程式の直接解を用いて精密に解析するために、FC LSE法のプログラムを拡張することで原子核の運動効果を取り入れるNon Born-Oppenheimer(non-BO)計算を行った。しかし、直接FC法をnon-BO計算に適用すると、核-電子波動関数のカップリング項の数が膨大になり、計算コストが大きくなる。これを効率的に削減するために、まずLiHの計算で、non-BOハミルトニアンが生み出す波動関数の各項の分光学データに及ぼす影響を調べた。例えば、高次のオーダーのBO波動関数を導入することが非常に大切であるとわかった。これらの研究から、non-BO計算のコストを系統的に減らすことができ、精密な分光学データの計算に応用することができるようになった。
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