慢性アレルギー疾患における好塩基球の解析とその応用
Project/Area Number |
08J00280
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
向井 香織 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アレルギー |
Research Abstract |
好塩基球は末梢血中にわずか0.5%程度の存在の顆粒球の一種である。その数の少なさからその機能は長年無視されてきたが、近年になって様々な役割が一気に明らかとなってきている。 今年度は好塩基球の機能をより詳細に調べた。特に他の免疫細胞とどのように相互作用、協調して免疫反応を担っているかに重点をおいた。 好塩基球が炎症反応、アレルギー反応の誘導に重要な役割を担っていることはこれまでに報告されているが、炎症反応を調節、制御する役割は報告されていない。今回、好塩基球が炎症反応の終焉に寄与している可能性が示唆されたので、そのメカニズムを解析した。その結果、好塩基球がある種のマクロファージを誘導し、そのマクロファージが炎症反応の集結に寄与するというカスケードが示唆された。また炎症反応の終焉には局所に集まってきた免疫細胞を除去する必要があるが、その点においてマクロファージが重要であることが示唆された。またこのマクロファージは免疫細胞を局所から除去させるためにアポトーシスを誘導させる機能があることが示唆された。このアポトーシスは膜型TNFレセプターとカスペース群が重要であることが示唆された。今後このカスケードのさらに詳細な経路を解析し、新薬ターゲットの探索をして行く予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)