中西部熱帯太平洋におけるカツオの成熟ならびに産卵生態に関する研究
Project/Area Number |
08J01029
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
芦田 拡士 Tokai University, 生物科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | カツオ / 成熟 / 産卵 / 中西部太平洋 / 中西部熱帯太平洋 |
Research Abstract |
昨年度定義したカツオ雄の精巣成熟度を用いて中西部熱帯太平洋におけるカツオ雄の繁殖特性を明らかにした.生物学的最小形は35.5cm,半数成熟体長(FL_<50>)は40.7cmと推定された。生殖腺指数(GI)と成熟度の対応では,成熟個体は全てのGI階級で出現し,GI階級0-1では全ての成熟度が出現した。成熟体長以上の個体における採集月別の平均GI,Testis height indexの推移は同調し,成熟個体が周年にわたって出現することが明らかになった。現在,これらの知見を纏めてFisheries Science誌に論文を投稿中である. 同一操業において漁獲された雌雄を用いて雌雄間における成熟状態の比較を行った.性比はいずれの尾叉長階級において有意な差は認められず,全体においても有意な偏りは認められなかった.同一操業にて採集した雌雄を用いて推定したFL_<50>の比較から,雄のほうが雌よりも早熟であることが明らかになった.大部分の採集月において雌雄間で魚体特性に有意な差は認められず.雌雄の成熟率には有意な相関は認められなかった.更に,同一採集月内でも雌雄の成熟率や雌の産卵頻度は採集した魚群単位で大きく異なった. カツオの生殖腺組織に寄生が認められた微胞子虫様寄生体の系統を明らかにすることを目的として,これまで報告されている微胞子虫の16S rDNA,28S rDNAおよび両rDNAに挟まれたITS領域の塩基配列情報を基にプライマーを複数設定し,PCR検出を試みた.しかし,得られたPCR増幅産物をDNAシークエンス解析したところ,全てカツオ由来のものであり,微胞子虫の塩基配列情報を特定することは出来なかった.これらの知見は,既知の微胞子虫を含む寄生虫とは異なる可能性を示唆していることが明らかになった.
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)