Project/Area Number |
08J01351
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
飯塚 新二 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | アメロブラスチン / 骨形成誘導能 / CD63 / Src kinase / integrin β1 / Ameloblastin / Enamel Matrix Protein / bone regeneration |
Research Abstract |
近年、アメロブラスチンは、エナメル芽細胞の増殖分化に影響を与えるだけでなく、骨発生期にもその発現が認められることが報告されてきた。しかし、骨形成期におけるアメロブラスチンの役割やその機能についての詳細な報告は未だない。そこで、本研究では、アメロブラスチンにおける骨形成への関与について検討した。まず、アメロブラスチンが、骨肉腫症例および骨肉腫細胞株に発現していることを見出し、アメロブラスチンをsiRNAによりknockdownさせると石灰化能が低下することを明らかにした。さらに、アメロブラスチンを発現しない骨肉腫細胞株に、アメロブラスチンを過剰発現させると石灰化を促進することを明らかにした。また、アメロブラスチンが、細胞膜受容体であるCD63(transmembrane-4 glycoprotein superfamily)に結合し、インテグリンβ1の相互作用を介したSrc kinaseの不活化が、骨芽細胞分化や骨形成能の促進に関わることも見出した。骨形成能に加えて、アメロブラスチンは、stress-fiber、focal adhesionの形成を促し、骨芽細胞の運動能を低下させることも見出した。以上の結果より、アメロブラスチンが骨肉腫における分化度や悪性度を調節している可能性が示唆された。今後、アメロブラスチンの発現と骨肉腫症例の予後に関する詳細な検討が必要であるとともに、骨形成促進能を有したアメロブラスチンを骨組織再生誘導療法へ応用できるかどうかの可能性についても検討していく必要があると考える。
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