Project/Area Number |
08J01434
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
西巻 拓也 The Graduate University for Advanced Studies, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | GABA_B受容体 / GABA_BR1KOマウス / LSO |
Research Abstract |
本研究は未熟期LSO細胞及び入力終末に発現/機能し、発達減少するGABA_B受容体について、1)未熟期LSOに発現するGABA_B受容体の生理機能の解明、2)LSOに入力する神経終末の発達に伴うGABA_B受容体の機能発現消失のメカニズムの解明をすることを目的としている。 これまでの私の研究で抑制性神経伝達機構の発達再編成にGABA_B受容体が関与することが示唆されていた。しかしGABA_BR1KOマウスがコントロールマウスに比べて何が変化しているのかについての詳細は不明であった。 1)今回GABA_BR1KOマウスとコントロールマウス間での抑制性神経伝達機構の差がどのようなメカニズムから生じるのかを電気生理学的手法を用いて詳しく解析したところ、新たにsynaptic depressionの程度がばらつく理由として主に伝達物質放出確率が変化している可能性が示唆され。入力繊維の数が変化している可能性、シナプス小胞即時放出可能プール(RRP)の大きさが変化している可能性、受容体の感受性が変化している可能性は否定された。これまでにGABA_B受容体が発達に関与するかについてほとんど研究されておらず、今回の研究結果から未熟期に発現するGABA_B受容体が抑制性シナプスの神経伝達物質放出機構の正常な発達に重要な役割をはたすことを初めて明らかにした。 2)GABA_B受容体辞退の機能発現消失のメカニズムについては今後さらに検討する必要がある。
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