有機鉱物の生成過程:岩石圏における有機分子の動的挙動の解明
Project/Area Number |
08J01531
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
越後 拓也 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 利用加工領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 有機鉱物 / 結晶構造 / 鉱物 / 岩石 / 堆積物 / 有機物 / 溶解 / 結晶成長 / 有機酸 / 酸化鉄鉱物 / 表面化学 / 針鉄鉱 / 生成温度 / 表面構造 / 結晶形態 / X線光電子分光 / 原子間力顕微鏡 |
Research Abstract |
有機鉱物全般に共通する特徴を見いだすべく、1852年から2010年までの約300編の文献を参照し、その結晶構造および生成機構を議論した。その結果、有機鉱物最大の特徴は、生成機構と構造ユニットの関係にあることが判明した。その生成機構は、(1)炭素一炭素結合の生成と解離を伴う構造ユニットの形成(2)十分に安定化した構造ユニットの濃集と結晶化、の2段階に分けられる。代表的無機鉱物である珪酸塩鉱物の生成機構においては、構造ユニットが重合する際にシリコン-シリコン結合は生成されず、必ず架橋酸素と呼ばれる酸素原子を介して重合する。また、構造ユニットの重合と、鉱物の結晶化は同時進行することからも、有機鉱物の生成の際に起きる重合反応とは根本的に異なる重合メカニズムであることを解明した。 ゲータイト(Fe^<3+>OOH)やヘマタイト(Fe^<3+>_2O_3)は鉄を含む鉱物および材料の変質物として生成する一般的な二次生成鉱物である。低温(4℃)から高温(70℃)までの様々な温度で合成したゲータイトの結晶形態を原子間力顕微鏡で調べたところ、幅と厚みはほぼ同じであったが、4℃で合成したものは長さ1μm以下なのに対し、70℃で合成したものは長さ2μm以上であることが分かった。これらのゲータイトに対し、X線光電子分光分析を行ったところ、高温合成のゲータイト最表面に存在する酸素の46%がヒドロキシル基であるのに対し、低温合成のものは42%にとどまった。また、ヘマタイトについては、平均粒径7nmの板状結晶と30nmの菱面体結晶をアスコルビン酸で溶解させたところ、7nmの板状結晶が30nmの菱面体結晶の2倍以上の速度で溶解することが判明した。以上の結果は、ナノ鉱物の表面構造や化学反応性が、結晶全体の組成や構造だけでなく、粒径や形態といった外的要因にも依存していること示している。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Studies on the Adsorption Property and Structure of Polyamine-Ended Poly(ethylene glycol)Derivatives on a Gold Surface by Surface Plasmon Resonance and Angle-resolved X-ray Photoelectron Spectroscopy2009
Author(s)
Yoshimoto, K., Nozawa, M., Matsumoto, S., Echigo, T., Nemoto, S., Hatta, T., Nagasaki, Y.
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Journal Title
Langmuir 25
Pages: 12243-12249
Related Report
Peer Reviewed
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[Journal Article] The crystal structure, origin and formation of idrialite(C_<22>H_<14>): Inferences from the microbeam and bulk analyses.2009
Author(s)
Echigo, T., Kimata, M., Maruoka, T., Shimizu, M., Nishida, N.
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Journal Title
American Mineralogist 38
Pages: 1325-1332
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