皮膚における新規共役脂肪酸の機能開発とメカニズム解明
Project/Area Number |
08J01909
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Nagasaki University (2009) University of Nagasaki (2008) |
Principal Investigator |
及川 大地 Nagasaki University, 教育学部, 准教授
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 共役脂肪酸 / 脂質 / 皮膚 / 肥満 / 脂肪酸 / 脂質代謝 / 肝臓 |
Research Abstract |
CLAの機能として免疫調節機能が確認されており、皮膚にCLAが含有すると皮膚炎を緩和する可能性も期待できる。そこで、本研究ではCLA油脂1%または2%含有した餌をマウスに1ヶ月間摂取させ、血漿、肝臓および皮膚状態に及ぼす影響を検証した。CLA1%および2%の摂取は体重増加量および摂食量に影響を与えず、両CLA群はコントロール群に比べ腎臓周囲および精巣上体の白色脂肪量の減少などの効果が確認できた。皮膚においてもCLAの摂取はトリアシルグリセロール量を顕著に抑え、リン脂質はCLA摂取により約1.3倍増加した。したがって、CLAは皮膚の脂質濃度に影響することが明らかになった。食餌中のCLAは皮膚および肝臓の脂肪酸組成に用量依存的に組み込まれ、皮膚のCLA含有率は肝臓より明らかに高くなっており、CLA摂取群において肝臓中オレイン酸(C18:1)および皮膚中ステアリン酸(C18:0)、アラキドン酸(C20:4)割合の増加がみられた。CLAの摂取が皮膚の脂肪酸代謝にも直接的または間接的に影響を及ぼすことを確認することが出来た。さらに、CLAと脂肪酸合成酵素および皮膚炎発症関連酵素との関係について解析するために分子生物学的な手法を用いた。CLAの代謝物として微量に確認できたが、CLAの機能と同等の物質の特定は今後の展望となった。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)