Project/Area Number |
08J01963
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
池田 収 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | EBV / LMP1 / NF-κB / プロテアソーム / カスパーゼ / BS69 / STAP-2 / TRADD / TRAF3 / 癌 / シグナル伝達 / TRAF |
Research Abstract |
申請者らはすでにアダプタータンパク質STAP-2と核タンパク質BS69がEBV遺伝子産物LMP1によるNF-κB活性化を抑制すること及びその抑制メカニズムを明らかにしている。また、LMP1はプロテアソーム系での分解を受けることが知られている。本年度はこれまでの研究の過程で新たにプロテアソーム系以外のLMP1のタンパク質発現量制御機構を見出し、その機能解析を行うべく、以下の項目の研究を中心に進めた。 1.LMP1/NF-κBシグナルにおけるプロテアソーム,カスパーゼの影響 プロテアソーム系またはカスパーゼがLMP1によるNF-κB活性化に関与するか否かを検討するため,プロテアソーム系またはカスパーゼの阻害剤を用いて、HcLa細胞においてNF-κB-Lucを用いたレポーター遺伝子アッセイを行った.その結果,LMP1によるNF-κBの転写活性化がカスパーゼ阻害剤の容量依存的に増強された。一方、プロテアソーム系の阻害剤では増強されなかった。この結果より、カスパーゼはLMP1によるNF-κB活性化を抑制することを明らかにした。 2.LMP1発現量に対するカスパーゼ阻害剤の影響 カスパーゼはある特定のアスパラギン酸残基を認識して分解する酵素であるが、カスパーゼによってLMP1が分解されているのか否かをカスパーゼの阻害剤を用いて検討した。その結果カスパーゼの阻害剤によりLMP1の分解が抑制された。 3.LMP1発現量に対する各種カスパーゼノックダウンの影響 カスパーゼによりLMP1が分解されるか否かを詳細に検討するため、各種カスパーゼのノックダウンを行った。その結果、カスパーゼ3のノックダウンによりLMP1の分解が抑制された。これより。カスパーゼ3がLMP1のタンパク質量を調節していることが示唆された。
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