Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
本研究は,植物のオイルボディに局在する膜タンパク質の研究を行い,オイルボディが担う様々な生命現象の解明することを目的としている. 前年度までに,シロイヌナズナ種子のオイルボディに蓄積しているOLE1を用いて,新たな形質転換技術であるFAST法(Fluorescence-Accumulating-Seed Technology法)を確立した.本年度はイネおよびダイズの種子で機能するプロモーターの下流でオレオシン-GFP融合遺伝子を誘導するコンストラクトを作製し,イネおよびダイズに形質転換した.その結果,それぞれの種子において実体顕微鏡下で蛍光を観察できたことから,幅広い作物へのFAST法の適用が可能になると考えている.またFAST法ではT1種子集団から形質転換種子を簡便に単離できるため,T1植物が致死になる形質転換体であっても,発芽時点からの比較観察が容易となる.シロイヌナズナのQa-SNARE SYP2の多重変異体や多重ノックダウン植物は,種子を付ける段階まで生育できず,解析が非常に困難であったが,FAST法を利用することで,多重ノックダウン植物を容易に観察できた. 私は葉型オイルボディの形成機構を探るために,CL03-GFP融合タンパク質をCL03自身のプロモーターにより誘導する形質転換シロイヌナズナを葉型オイルボディのマーカーラインとして,葉型オイルボディの形成に異常を示す変異体のスクリーニングを行った.本年度はleaf oil-body-protein accumulation (loa)変異体のうち,loa3に関して遺伝子歩行によるラフマッピングにより変異の位置を絞り込んだ後,次世代シーケンサー(Solid)により全ゲノムシーケンスを行った.その結果原因遺伝子の候補を4つ見つけることに成功した.
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