自然免疫応答を制御する免疫受容体MAIR-IIの機能解明
Project/Area Number |
08J02169
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
戸塚 直也 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | MAIR-II / CD300 / 敗血症 / Toll-like receptor |
Research Abstract |
自然免疫応答は、感染防御機構の最前線で働き、さらに抗原特異的な獲得免疫応答を誘導する重要なシステムである。MAIR-II (CD300d)は、自然免疫応答で働く好中球、マクロファージ、樹状細胞に発現する受容体であるため、自然免疫応答の活性化に重要な役割を有していることが考えられる。本研究では、自然免疫応答の活性化制御機構におけるMAIR-IIの役割を解明することを目的として、MAIR-II遺伝子欠損マウスを作製し、感染症モデルについて検討した。 盲腸結紮穿孔法(CLP)による敗血症モデルを検討したところ、野生型マウスは全例生き残るのに対し、MAIR-II遺伝子欠損マウスでは、120~150時間以内に約80%のマウスが死亡し、生存率が低下するという結果を得た。さらに、MAIR-II遺伝子欠損マウスは、CLP実施後20時間において、野生型マウスに比べ、腹腔内のGr-1陽性、F4/80陽性細胞の数が低下し、腹腔内および血液中の菌量が増加していた。このことから、MAIR-IIは、感染症の際、細菌の殺菌作用等に重要な役割を果たしていると考えられる。 現在、MAIR-II遺伝子欠損マウスに対し、細胞移入実験を行い、CLPによる生存率の低下に関与する細胞を同定しているところである。その上で、MAIR-IIが、その細胞による貪食能や殺菌作用を正に制御するメカニズムを解明していくつもりである。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)