遺伝子情報を釣り針とした環境中からの微生物生細胞セレクション
Project/Area Number |
08J03311
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied microbiology
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
古川 和寛 Waseda University, 理工学術院, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | RNA / 蛍光発生分子 / 生細胞 |
Research Abstract |
近年発達してきた分子生態学的解析により,細菌の遺伝子データベースが蓄積されてきている。このデータベースを利用し,遺伝子情報を釣り針として細菌を生きたまま選別・分取することができれば,微生物学の進展において革新的な技術となりうる。昨年度までに,細胞の固定操作を必要とせず、細胞内RNAを検出可能な化学反応プローブである,Reduction-triggered fluorescence(RETF)プローブを開発した(Bioconjugate Chem., 20, 1026)。そこで本年度は,本プローブを用いた、生細菌の検出および分離技術の確立を目的として検討を行った。 非固定のEschirishia coli, Paracoccus denitrificansに対し,E.coliの23S rRNAをターゲットとしたRETFプローブをSDSを用いて細胞内に導入し、フローサイトメトリー(FCM)によって解析したところ、E.coliのみから特異的なシグナルを検出できた。また、E.coliとP.denitrificansを1:1で混合したサンプルに対し、E. coliの23S rRNAをターゲットとしたRETFプローブを適用し、FCMを用いて強いシグナルが得られた領域を分取した。これを再培養し、得られたコロニーをPCRで解析したところ、サンプルの90%以上がE.coliであることが確認できた。これより、本手法を用いることで、ターゲットの微生物を高度に濃縮できることが示唆された.
|
Report
(2 results)
Research Products
(22 results)