光親和性エピトープタグプローブを利用した就眠運動関連受容体の同定と生物有機化学
Project/Area Number |
08J03342
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
真鍋 良幸 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | FLAG / 就眠運動 / 分子プローブ / Click Chemistry / 免疫沈降法 |
Research Abstract |
就眠運動は葉を開かせるLeaf-opening factor(LOF)と葉を閉じさせるLeaf-closing factor(LCF)の2種の生理活性物質により制御されている.その作用機構解明のために,分子プローブを用いてこれらの生理活性物質の標的タンパク質を抗原性ペプチド(FLAG)で標識し、免疫沈降法を用いて精製しようと考えた.FLAGは特異性の高い優れた標識であるが、分子サイズが大きく,これを導入することにより、分子プローブと標的タンパク質との結合能の低下が予想された.そこで,アジドを導入したサイズの小さな分子プローブ用いて標的タンパク質をアジド標識化し,Click chemistryを用いて段階的にFLAGを導入することとした.一昨年度までに,本方法を用いてLOFであるイソレスペデジン酸カリウム標的タンパク質を発見,精製することに成功し,この配列解析を行った.昨年度は,本方法論を利用して,LCFであるジャスモン酸グルコシド(1)の標的タンパク質(MTJG)を検出することで,本方法論が低分子生理活性物質の標的同定に幅広く利用可能な優れた方法論であることを示した. ジャスモン酸グルコシド(1)はアメリカネムノキの葉を閉じさせるLCFである.化合物1に反応性官能基とアジド基を導入したプローブを用いてその標的タンパク質をアジド標識化し,その後,Click chemistryを利用してFLAGの導入を試みた.その際に,銅触媒存在下でのCuAACおよび銅触媒を必要としないCFCCとを検討した.その結果,CuAACを用いた場合に1の標的タンパク質であるMTJGを検出することに成功した.本結果より,Click chemistryを用いる段階的FLAG標識化が生理活性物質の標的同定において幅広く利用可能な優れた方法論であることが示された.
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)