Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
現在,医療施設に広く普及している人体全身用MRI(核磁気共鳴イメージング装置)は,従来のX線画像診断装置では得られない優れた組織コントラスト,無被爆などの低侵襲性からあらゆる部位の疾患の画像診断に適応が広がっている.しかし,その維持費や導入費用,設置スペースの問題などから ○関節リウマチの早期診断と治療効果判定を可能とする手の撮像 ○骨粗鬆症診断のための骨量や骨質の評価を可能とする海綿骨3次元微細構造計測 に関しては,小型永久磁石を用いたコンパクトMRIを使用する方が,遙かに経済的であり,疾患の治療戦略に大きな変革をもたらすものと考えられる.よって,本研究では,技術的な共通性の高い,橈骨海綿骨三次元微細構造計測用コンパクトMRIと,手専用コンパクトMRIを開発する.本年度関節リウマチ用コンパクトMRIの開発では,昨年度開発した0.3T永久磁石を用いたコンパクトMRIシステムと1.5T全身用MRIシステムを用いて,実際のリウマチ症例の被験者を撮像し,得られた画像の比較検討を行った.その結果,0.3Tと1.5Tで得られた画像両方で同一部位に関節リウマチに伴う病変を認め,今後症例数を増やした検討は必要なものの本研究で開発された0.3Tシステムの関節リウマチ診断への有用性が示唆された.橈骨海綿骨三次元微細構造計測用コンパクトMRIの開発においては,さらなる信号対雑音比の向上を目指して送受信分離型のRFコイルの開発を行った.その開発したRFコイルを用いて健常被験者の撮像を行った結果,骨微細構造解析に使用可能な画像の取得が可能であった.今後さらなるRFコイルの最適化は必要であるが,本システムが骨構造解析システムとして実用化されることが期待される.
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