Project/Area Number |
08J04506
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山崎 ちさと Waseda University, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | コラーゲン / ペプチド / 超分子 |
Research Abstract |
インテグリン結合配列を含む人工コラーゲン上での細胞接着の観察昨年度作製したGFOGER配列を含む人工コラーゲンを細胞培養用ディッシュの表面ヘコートした。そのディッシュ上でヒト線維芽細胞(HDF)を播種し、細胞の形態を顕微鏡で観察した。その結果、GFOGER配列を含むコラーゲン様超分子上でHDFは顕著な細胞接着とそれに伴う伸展を示した。さまざまな抗インテグリン抗体をもちいた細胞接着の阻害アッセイをおこなったところ、このGFOGER配列を含む人工コラーゲンに対する細胞接着はインテグリンα2β1のみを介していることが明らかとなった。 インテグリンを媒介した細胞内シグナル伝逹の解析人工コラーゲン上のGFOGER配列によりインテグリンが活性化され、これに伴う細胞内シグナル伝達の誘発を確認した。GFOGER配列を含む人工コラーゲン上に接着したHDFの細胞内で、FAKがリン酸化されているかどうかを、ウェスタンブロッティングで調べたところ、人工コラーゲンに接着した細胞のライセイト中に、リン酸化されたFAK(pTyr^<397>)が検出された。この結果は、コラーゲン様超分子の3重らせん上に組み込んだGFOGER配列によりインテグリンが活性化され、細胞内へのシグナル伝達が誘発されたことを示す。また、接着細胞中には良く組織化されたアクチンストレスファイバーとビンキュリンの集積(フォーカルアドヒージョン)が形成されていることも、蛍光免疫染色法により確認できた。 本研究は、このペプチドの自己集合能を利用したコラーゲン様超分子を用いることで、特定の細胞表面受容体を介した細胞応答を制御できることを示した。このタイプのコラーゲン様超分子には、任意の機能性アミノ酸配列を複数組み合わせて導入することもできる。コラーゲンとコラーゲン結合タンパク質の相互作用を介した細胞内シグナリングやそれに伴う細胞応答の観察など、コラーゲン研究の新たな手法としての応用が期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)