Project/Area Number |
08J05279
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉成 知也 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | aflatoxin / blasticidin A / 2D-DIGE |
Research Abstract |
アフラトキシン生産阻害物質ブラストサイジンA(BcA)の作用機構解明を目的とし、出芽酵母を用いた蛍光二次元ディファレンシャル電気泳動法(2D-DIGE)による解析を行った。その結果、BcA処理によって4種のリボソーム構成タンパク質の発現量の減少が見られ、またイニシエーションファクター、リリースファクター、リボソーム結合シャペロンの各タンパク質についてリン酸化による等電点の酸性側へのシフトが観察された。このことから、BcAはリボソームに影響を与え、タンパク質翻訳を阻害することが予想された。酵母ガラクトース誘導系を応用したタンパク質合成活性の評価系を用いた実験の結果、BcAはシクロヘキシミド(Chx)やブラストサイジンS(BcS)と同じようにタンパク質合成阻害活性を有することが明らかになった。 Chx、BcSが酵母に与える影響を2D-DIGEで解析したところ、BcAの場合と同様のリボソームタンパク質の減少が見られた。この結果から、リボソームタンパク質の減少はタンパク質合成阻害剤に共通して見られる現象であり、1分間に約2000個という高速で合成されるリボソームタンパク質の合成阻害が、タンパク質の中でも特に顕著に観察されることによって生じると予想された。しかし、翻訳関連因子のリン酸化による等電点のシフトがBcS及びChxでは見られなかった。このことから、BcAはこれら薬剤と異なった作用機構でリボソームのタンパク質合成活性を阻害していると予想される。その機構を解析するために、翻訳関連因子のリン酸化酵素の活性調節機構にBcAが与える影響を現在調べている。また、BcSがA.parasiticusのアフラトキシン生産をIC50値28μM(BcAは0.25μM)で特異的に阻害することから、タンパク質合成阻害活性がアフラトキシン生産阻害活性と関連していることが推察された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)