実践的研究による「子ども参画」再考:<子ども-大人>関係の出現・変容過程に着目して
Project/Area Number |
08J05418
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山下 智也 Kyushu University, 人間環境学研究院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 子ども参画 / 子ども参加 / <子ども-大人>関係 / 居場所 / 地域への浸着 / 実践的研究 / 環境心理学 / 子どもの居場所 |
Research Abstract |
本年度は、本研究の実践現場である、日常的な子どもの遊び場・立ち寄り場「きんしゃいきゃんぱす」の活動に力を注いだ一年であった。「実践的研究」の名を掲げ、実践を展開しながらそこから見えてくる知見を研究へと昇華させていく取り組みに挑んでいるからこそ、実践現場自体が魅力的でなくてはならない。毎日の活動を繰り返す中で、その都度出会う出来事に向き合い、課題を乗り越えながら、それを記録へと落としていく作業を行なってきた。その結果、本研究に大いに関連する重要なエピソードを数多く得ることができたとともに、研究の理論化に当たって欠かすことのできない視点を得ることができたことも大きな収穫である。そのように、実践を展開しながら得られたエピソードを元に詳細な分析・解釈を行ない、それによって導かれた知見を立体化させるかたちで、本研究のテーマである「子ども参加」に関しての理論化を試みてきた。具体的には、「子ども参加」場面で野大人-子ども関係の出現・変容過程のモデル図の作成である。それらの成果を学会で発表し、多くの研究者と議論を交わすことを通して、本研究の深みが増し、より充実した理論化へのステップを踏むことができたと考えている。本年度後半においては、それらの成果を博士論文にまとめるというかたちで執筆作業に終始した。博士論文の構想枠組みは完成し、軸となるエピソードの選択とその分析はほぼ終了したことから、来年度前半には博士論文が完成する見込みである。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)