Project/Area Number |
08J05841
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 美智子 Tokyo Medical and Dental University, 医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 子宮内発育遅延 / メタボリックシンドローム / エピジェネティクス |
Research Abstract |
昨年度までの実験結果をふまえ、子宮内発育遅延(IUGR)群がコントロール群にキャッチアップするタイミングと成獣期における疾患感受性の関連を検討した。具体的には、出生当日より個体を識別し、新生仔期からの成長パターンを記録した。また、妊娠中の摂餌制限というストレスの有無が、新生仔の成長に影響を与える可能性を考慮し、すべて里親に授乳させることで実験系の安定化を試みた。里親としてC57BL/6Jよりも母乳量が多く、育仔に優れているとされるICRを使用した。個体の識別および、里親への移行は問題なく行うことができた。しかし、C57BL/6Jが授乳した場合は3週齢で離乳するまでにほぼキャッチアップするのに対し、ICRが授乳した場合はコントロール群の発育が通常よりも促進し、IUGR群では体重増加が不良となり、離乳までにキャッチアップしない結果となってしまった。今後、さらに実験系の改善および新生児期からの成長パターンと成獣期における疾患感受性との関連についてデータの蓄積が必要である。 前年にIUGR群で腎臓重量が軽く、糸球体数が少ないという特徴が確認されていたため、引き続き腎臓に関する解析を行った。出生体重と糸球体数には正の相関が認められ、糸球体面積には負の相関が認められた。IUGR群では糸球体数が少なく、糸球体あたりの負荷が増加していることが予測されたが、20週齢までの観察期間では尿中アルブミン、血清クレアチニン値などに差は認められなかった。一方、IUGR群において血圧が上昇していることが確認されたため、各種高圧剤に対する反応性を検討した。交感神経節遮断薬、Ca^<2+> blockerに対してはコントロール群とIUGR群で反応性に差は認められなかったが、β-blockerとα-blockerに対してはIUGR群の反応性が亢進しており、交感神経系が活性化していることが示唆された。
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