ベトナムの地方幹部のライフヒストリー調査に基づく社会主義と近代行政の人類学的研究
Project/Area Number |
08J06155
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
加藤 敦典 南山大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 民族誌 / ベトナム / 地方幹部 / ライフヒストリー / リーダーシップ / 政治文化 / 文化人類学 / 小規模金融 / 開発 / 政策 |
Research Abstract |
9月までは,日本学術振興会の優秀若手研究者海外派遣制度のもと、トロント大学人類学部に客員研究員として在籍し,ベトナム村落研究の世界的な権威であるヒ・ヴァン・ルオン(Hy Van Luong)教授や,インドネシアの地域開発の文化人類学的研究で有名なタニア・リー(Tania Li)教授の指導のもと,ベトナム村落における貧困補助対象世帯の選定作業と村落リーダーの役割についての調査結果の分析をおこなった.その成果を9月末にグローニンゲン大学(オランダ)で開催された国際シンポジウムで発表した. 10月には,ハノイ国家大学を訪問し,ベトナムの調査地でのワークショップの開催について打ち合わせをおこなった.10月半ばから,日本に拠点を戻し,東南アジア学会中部地区例会や現代人類学研究会(東京大学)で研究成果を発表した.3月には,調査地であるベトナムのハティン市で国際ワークショップ「ハティンの村落管理文化」(ハノイ国家大学,ハティン省文化・体育・観光局,南山大学後援)を開催した.このワークショップには,ベトナム村落の人類学的研究をおこなう南山大学人文学部の宮沢千尋教授,ベトナムで行政改革のコンサルタントをおこなうタイ人研究者,ハノイ国家大学等の歴史学や行政学の教授,ハティン省の文化行政幹部や村落幹部などが参加した.ベトナム国内外の研究者と地方の行政実務家による合同のワークショップはベトナムでは画期的なことで,その様子はベトナム各紙でも紹介された.平成23年中にワークショップの紀要をベトナム語で出版する予定である.なお,今年度の出版物としては,ヒ・ヴァン・ルオン教授らの編集による『ベトナムにおける伝統の現在と動態-人類学的アプローチ』(第1巻)に寄稿した論文「政策の多声性-ハティン省農村地域における小規模金融プロジェクトのひとつの解釈プロセス」(ベトナム語)などがある.
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)