Project/Area Number |
08J06248
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 達也 Kyoto University, ウイルス研究所, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | RNA / 核内構造体 / 核外輸送 |
Research Abstract |
本研究員は現在までに、哺乳培養細胞においてUsnRNA輸送因子PHAXはUsnRNAのみならず核小体小RNA(snoRNA)や複製依存的ヒストンmRNAとも結合していることを見出していた。またヒストンmRNAのPHAXとの結合はmRNAの3'端のプロセッシングに依存的であることを明らかにしていた。 さらにPHAXがヒストンmRNAに対しどのように機能しているのかを調べるために、さまざまな阻害剤を用いて核外輸送効果を調べることができるアフリカツメガエルの卵母細胞への微量注入実験を行った。カエル卵母細胞を用いて、UsnRNAの核外輸送にドミナントネガティブに働くリコンビナントPHAX変異タンパク質を同時注入すると、UsnRNA・3'プロセッシングされたヒストンmRNAの核外輸送が阻害された。核外輸送が阻害されたこれらのRNAは、核内の核内構造体の成分に蓄積した。次にPHAXが核内でどのようにこれらのRNAと結合し、核外輸送へと導いているかを調べるために、カエル卵母細胞の核内において、RNAの局在を可視化する実験系を構築した。 核内におけるRNAの可視化の実験系を用いて、PHAXと結合するUsnRNAやヒストンmRNAは、核内の構造体のひとつであるCajal Bodyという領域に一時的に局在することを見出した。そしてPHAXのさまざまな変異体による解析により、PHAXはRNAをCajal Bodyへと一時的にリクルートさせてから核質へと脱出させるという、従来知られていた核外輸送機能以外の新たな役割を持っていることを明らかにした。
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