機能性物質の立体可視化手法の開発とソバ果実の発育に伴う生理的変化の解明
Project/Area Number | 08J06253 |
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Agricultural environmental engineering
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Research Fellow |
藤田 かおり 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品工学研究領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost : ¥2,400,000)
Fiscal Year 2010 : ¥800,000 (Direct Cost : ¥800,000)
Fiscal Year 2009 : ¥800,000 (Direct Cost : ¥800,000)
Fiscal Year 2008 : ¥800,000 (Direct Cost : ¥800,000)
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Keywords | 機能性物質 / 普通ソバ / ダッタンソバ / 可視化 / 励起蛍光マトリクス / 種子 / 生理変化 / PLS / 植物生理変化 |
Research Abstract |
ソバは世界中で古くから食されてきた穀物であり日本においても馴染みが深い。ソバのように各種疾病の予防効果が期待される高機能性食材の研究は重要な課題であり、近年は普通ソバに加えダッタンソバの研究も盛んである。本研究ではソバ粒内部の機能性物質の分布とその生理的変化の解明を目的とする。 本研究はこれまでに普通ソバ(F.esculentum)とダッタンソバ(F.tatarcum)の2種のソバ果実における内部構造2次元可視化手法の確立とそれを応用した3次元内部構造可視化を達成している。また、励起蛍光マトリクス(EEM)計測を2次元に拡張することでソバ果実内部成分分布の可視化を行い、2種間で成分分布に顕著な違いがあることを明らかにしている。 本年は果実内部の目的成分の挙動解明を行うために、EEM計測を応用した濃度推定を実施した。目的成分の濃度の推定には均一に粉砕したサンプルを用いた。回帰分析にはPartial Least Squares (PLS)回帰分析を用いることで、スペクトルを用いた回帰式で問題となる多重共線性を起こさず目的成分の推定を可能にした。推定式はサンプルのEEM(各波長条件時の蛍光強度)を説明変数として目的成分の濃度を推定するモデル回帰式として導出した。真値となる成分の同定と定量にはHPLC-LC、HPLC-UV, HPLC/MS/MSの化学分析を用いて確認を行なった。これらにより、多成分が混在するサンプル中においても微量な目的成分の濃度推定が可能であることを明らかにした。
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Report
(3results)
Research Products
(41results)