白血球走化因子LTB4を認識する受容体の発現制御に関する研究
Project/Area Number |
08J06259
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 智美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 白血球 / LTB4 / BLT1 / 転写 / プロモーター |
Research Abstract |
(1)レポータージーン解析やゲルシフト解析の結果より、造血細胞の分化・成熟に重要である転写因子AML1が転写促進エレメント(BLT1-intron-1/exon-2領域)を介してBLT1の発現調節に転写レベルで関わっている可能性が示唆された。そこでAML1の寄与を確認するため、siRNAを用いてHL-60細胞における内在性AML1の発現を減少させた所、AML1の発現量に依存したBLT1のmRNAの発現量の低下が観察された。 (2)他の細胞においても、AML1がBLT1発現に寄与しているかを調べるためChIP解析を行った。結果、BLT1が発現している細胞(HL60-C15,THP-1)では転写促進エレメント付近のヒストンのアセチル化とAML1の結合が検出された。一方、BLT1が発現していない細胞(Jurkat,HEK293)ではこのような現象が観察されなかった。さらに、ヒト末梢白血球においてもこの現象がみられたことから、生体内においてもAML1がBLT1の発現を調節している可能性が示唆された。 (3)生体内におけるAML1のBLT1転写調節機能を調べるため、AML1のコンディショナルノックアウトマウスに対しカゼインで誘導した腹腔好中球を回収しmRNA量を測定した。残念ながら、回収した好中球においてAML1の発現がmRNAレベルで完全に欠損しておらず残存していたため、野生型と比較したBLT1の発現変化を測定する事が出来なかった。 以上の成果は1報の論文(The FASEB J.,24,3500,2010)と3つの学会にて報告した。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)