Project/Area Number |
08J06991
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 義明 Kyoto University, 霊長類研究所, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 霊長類 / チンパンジー / オマキザル / 道具使用 / 行動の側性 / フサオマキザル / 社会的知性 / 駆け引き / 物理的知性 / 因果理解 |
Research Abstract |
霊長類が左右の手のうちどちらをよく使うのか(側性)については、ヒトの利きや脳皮質の非対称性と関係づけて論じられてきた。オマキザルは、非常にさまざまな探索行動や操作技能を示し、ナッツを樹木の幹に叩きつけるといったように、周囲の環境の表面を利用することがある(基盤面使用)。本研究では、オトナメスのオマキザル(Cebus apella)5個体において、基盤面使用で手の側性がみられるかどうかを調べた。実験者は、部屋のなかを自由に動いている各個体にクルミを1個ずつ与え、その時点からクルミを割るまでをビデオカメラで記録した。すべての個体が片手への側性を示していて、2個体は右に、3個体は左に偏っていた。側性の強さに個体差があり、側性は1個体では非常に強く、3個体では中程度で、残りの1個体では弱かった。オマキザルに典型的である基盤にナッツを叩きつける行動に関しては、手の使用に側性があり、個体によってそれが一貫していることが示唆された。移動のあいだクルミを保持している手についても調べたところ、3個体に偏りがみられ、ナッツを割っているときの手の偏りと個体内で一致していた。移動時の保持の手は、直前の行動であるナッツの叩きつけに影響されていたことが示唆される。また、手の側性と割るのにかかった時間、叩きつける頻度や速さとの相関から、個体によって手の側性にかかわるクルミ割りの戦略が異なっていることが示唆された。手の柔軟な使用を含む行動で側性がみられ、それが行動の能率と関係しうるということは、チンパンジーやヒトの道具使用の進化のなかで獲得されたはずの行動の適応を評価するために、重要な参照点を供する。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)