社会性の発達における言語コミュニケーションの役割:母子会話データベースによる検討
Project/Area Number |
08J07106
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橋本 亜井 Kyoto University, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 母子会話データベース / 言語発達 / 認知発達 / 心の理論 |
Research Abstract |
実施者は、社会性の発達に言語コミュニケーションがいかに寄与しているのかを調査するために、大規模な日本語コーパスデータの作成に取り祖んできた。幼児の日常会話の観察を通して、日本語においてはまだ不明な部分が多い言語コミュニケーション能力と社会性の発達に関して、詳細な記述を行うことを研究の目的としてきた。今年度は、計画通り順調にデータの収集を行うことができ、目的を十分に達成することができた。実施者は、高密度な母子会話データベースを作成するため、観察協力者の幼児が2歳の誕生日を迎えた頃から、母親との日常会話の様子を長期間にわたり録音録画してきたが、今年度をもって、幼児が5歳の誕生日を迎えたため、4年間にわたる縦断的なデータ収集を、計画通り完了する運びとなった。また、収集した録音録画データを文字データへ書き起こしをする作業も、順調に行うことができた。現在までに、対象幼児の、2歳の誕生日から6週間と、3歳の誕生日から6週間という、言語発達と認知発達の観察に最適と考えられる期間のコーパスデータを作成することができている。これらのデータを用いて、幼児の言語使用と早期のコミュニケーション能力についての分析に着手することができた。このような縦断的なデータの収集に加えて、実施者は、横断的なデータの収集も行った。自閉症スペクトラム障害を抱える児童および定型発達の児童を対象としたデータ収集を行い、およそ50人の児童の、調査室における母子会話のコーパスデータを作成し、合わせて、言語能力と認知能力をはかる実験を行い、言語使用との相関関係を調べた。これらの調査の結果は、日本発達心理学会第20回大会にて、ポスター発表することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)