Project/Area Number |
08J07487
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
International relations
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
山田 朋美 Tsuda College, 国際関係学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2008: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 国際情報交換 / 戦間期 / 朝鮮支配 / アイルランド / 日本 / アメリカ / 対外認識 |
Research Abstract |
研究員は、「戦間期日本におけるアイルランド認識」を研究テーマとし、日本における対外認識の形成過程を国際関係において問い直すことに取り組んできた。平成21年度は、アメリカ議会図書館での資料収集を通じ、当該期日本において朝鮮総督府官僚及び朝鮮統治に関心を持つ知識人の間で、アイルランドが注目された背景について調査した。1916年以降、アイルランド本国における独立運動の高まりとともに、アメリカにおいてもアイルランド独立運動が展開され、アイルランド系アメリカ人もこれを支持した。また、ウィルソンが民族自決主義を唱えたことから、アメリカでも民族自決運動に対する関心が高まり、アイルランド独立問題も新聞や議会で積極的に議論された。これに付随し、朝鮮独立運動もアメリカ世論や議員たちから関心を集め、また実際にアイルランド及び朝鮮の独立運動支持者が一堂に会することもあったことが議会図書館の資料からわかった。当然ながら、こうした動きは日本大使館やアメリカにおける新聞を目にした知識人ら、また朝鮮総督府からアメリカに派遣されたによって日本に伝えられ、アイルランド問題は朝鮮問題と関連付けられ注目されることになったのである。 また、こうした日本側からの認識に対し、アイルランド側の認識を明らかにするため、アイルランドのコロンバン会アーカイブで資料収集を行った。その結果、朝鮮で宣教活動を行っていたアイルランド人宣教師は、嫌がらせを繰り返す日本人官憲に対しよいイメージはないものの、朝鮮とアイルランド人の間に共通点を見出す視点は見られないことが明らかになり、日本側とアイルランド側の認識の相違が浮き彫りになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)