Project/Area Number |
08J08575
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
倉方 健作 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | フランス / 詩 / 19世紀 / 文壇 / フランス詩 / 象徴主義 / 19世紀末 / ヴェルレーヌ / マラルメ / 高踏派 / グールモン / 文学史 |
Research Abstract |
特別研究員としての最終年度にあたる本年度においては、これまでおこなってきた調査、研究を補完しながら、研究課題「1880-90年代における詩的継承」を総括しうる論考を完成させることを目的とした。その一部は前年度末に「「高踏派」の擁護と顕揚-『文学の進展に関するアンケート』をめぐって」と題した口頭発表で示したが、その際に同分野の研究者から得られた反応や新たな知見は、同名の査読論文を執筆するにあたって大いに役立つこととなった。また日本学術振興会による特別研究員を対象とした「優秀若手研究者海外派遣事業」によって、フランスのレンヌ第2大学で3ヶ月間の研究をおこなったことも調査・研究に非常に有益であった。受入研究者となった同大学のスティーヴ・マーフィ教授のもとで、当時のフランス詩壇を扱うにあたって不可欠なポール・ヴェルレーヌ、アルチュール・ランボーらに関する最新の研究成果を参照し、また多くの研究者と意見を交換することができた。このようにしてあらためて執筆された論文は、査読を経て『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』に掲載されることとなった。同論文は、1890年代のフランス詩壇における諸派の相克を扱ったものである。当時の長老格であった「高踏派」の詩人たちを論の中心に据え、彼らの見解とそれに対する若い世代の反応を主な軸として、当時のフランスにおける文学状況を示した。こうした包括的な観点は、同時代を対象とする個人作家研究にも大きく寄与するものであると同時に、今後の研究の可能性をさらに開くものであったと確信している。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)