Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Research Abstract |
平成22年度は,以前から取り組んできた夕食を就寝直前に摂取することによる健常者の睡眠時エネルギー代謝,また1日の総エネルギー消費量に与える影響についての検討結果について,ようやく雑誌にアクセプトされたところである.関連する研究として,朝食を欠食することによる健常男性の血糖値やエネルギー代謝,覚醒度に与える影響についても実験を行っており,現在論文を作成中である.またそれ以外の研究についても,フィールド及び実験室レベルでの長距離走行中の血糖変動とレースパフォーマンスに関する検討,さらに血糖上昇閾値に関する検討結果について,具体的な形となって現われた年となった.しかし昨年に引き続き,自分自身の研究課題は思うような成果を挙げることができず,試練の年でもあった.昨年度から引き続き検討中の課題である,時系列の特徴であるフラクタル成分の性質をより正確に表すことのできるDFA(detrended fluctuation analysis)法を用いて得ることが可能な"血糖ゆらぎ"を表す指標と従来から臨床現場で用いられている指標(長期的な血糖状態を反映する指標;HbAlc,中期的な血糖状態を反映する指標;グリコアルブミン,短期的な血糖状態を反映する指標:1.5-AG,インスリン分泌能を反映する指標;尿中CPR)に関する論文は,データ数を大幅に増やして現在投稿準備中である.また,明らかに性質が異なると分類される1型糖尿病患者と2型糖尿病患者の欧米の糖尿病患者と比べ,日本人の糖尿病患者は連続性を持っているということは周知の事実であり,そのことに基づいた検討を行っているところである.これまで,我々が2006年に報告した論文に追従する論文は皆無であったが,2008年,2010年とスペインのグループが同様の解析を行い,生命予後の違いを検討している報告を行っている.我が国においても東京女子医大のグループが同様の解析を行っておられ,さまざまな症例数を揃えている我々も症例報告にとどまらないデータ解析を行い,糖尿病の発症に至るまでの血糖コントロールの経時的な変化として捉えた報告を早期に論文を雑誌に載せたいと考えている.
|