Project/Area Number |
08J10427
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied entomology
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
金城 輝則 岩手大学, 大学院・連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | カイコガ / アラタ体 / 幼若ホルモン / エクダイソン / 転写因子 / 組織培養 / RNAi / カイコ |
Research Abstract |
昨年度は終齢期のアラタ体におけるエクダイソン受容体・転写因子群の20E応答性および、エクダイソン受容体・転写因子のJH生合成への関与を検証したが、本年度は4齢期(終前齢期)について検証を行った。 まず、アラタ体におけるエクダイソン受容体・転写因子群の20E応答性について、in vitro組織培養系を用い詳細に検証した。その結果、受容体EcR-A, USP-2、転写因子E75A, B, D, BHR3, BHR4のmRNAの発現が20E(0.5μg/ml)により促進された。さらに同条件下において、JH合成の最終段階の酵素であるJH酸メチル基転移酵素(JHAMT)の遺伝子発現が培養開始から1-3時間で抑制された。一方、終齢0日のアラタ体を20E(0.5μg/ml)存在下で培養してもJHAMTは影響を受けないことから、4齢1日目では時期特異的にJHAMT遺伝子の発現が20Eにより制御されていることが考えられる。 次に4齢1日目のアラタ体においてE75遺伝子をRNAi法によりノックダウンし、20E(0.5μg/ml)存在下で培養したところJHAMTの発現が促進された。このことから、この時期のJHAMT遺伝子はE75の制御下にあることが確認された。しかし、終齢0日のアラタ体においてE75遺伝子をノックダウンし、同条件下で培養してもJHAMTは影響を受けなかったことから、4齢1日目ではE75を介したJHAMT遺伝子の発現制御は時期特異的であることが明らかになった。また、4齢1日目ではE75をノックダウンしても20EによるBHR4の発現には影響はなかったが、5齢0日目ではBHR4の発現が抑制され、4齢初期と終齢初期のアラタ体では20Eによるカスケードが異なっていることが明らかになった。 これらの結果から、4齢1日目と終齢初期における20Eカスケードの作用機構の一端が明らかになり20Eによる時期特異的なJH合成制御の一端を明らかにした。
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