Project/Area Number |
08J10555
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古藤 日子 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 細胞死抑制因子IAP / ショウジョウバエ外感覚器 / カスパーゼ / 非細胞死機能 / ライブイメージング |
Research Abstract |
これまでに細胞死抑制因子DIAP1のタンパク質動態をライブイメージングにより解析した。その結果、ショウジョウバエ外感覚器の発生過程においてIAPは細胞種、またその発生段階依存的に異なる安定化・不安定化パターンを示すことを明らかにした。また、遺伝学的手法を用いDIAP1のタンパク質レベルを操作することにより、DIAP1タンパク質の分解を抑制したショウジョウバエ個体において外感覚器の剛毛形成が異常となることを明らかにした。さらに、DIAP1がどのようにして剛毛形成過程に関わるか、そのメカニズムを明らかにするため、DIAP1の基質として知られているカスパーゼとの遺伝学的相関を検討した結果、イニシエーターカスパーゼDroncがDIAPの下流として特異的に活性化し、剛毛伸長を促進することが示された。エフェクターカスパーゼであるdrICE,DCP-1はその剛毛の形態形成に寄与しなかった。本研究によって、カスパーゼの発揮する機能は発生段階依存的に変化し、カスパーゼの活性化は全か無かの制御ではなく、時空間的に精緻に調節されることでその細胞死・非細胞死機能を使い分け、制御されることが明らかとなった。以上の結果は、DIAP1が下流カスパーゼの活性化を介してカスパーゼシグナルの非細胞死機能を示唆する結果であり、平成21年10月19日発刊の細胞生物学雑誌「Journal of Cell Biology」に掲載され、雑誌のハイライトとして紹介された。
|