マイクロ波/ミリ波による物体検知識別システムの研究開発
Project/Area Number |
08J10676
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Communication/Network engineering
|
Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
松波 勲 The University of Kitakyushu, 国際環境工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 広帯域レーダ / クラッタ / パルス積分 / RCS / クラック / 最尤推定 / Radar Cross Section / マイクロ波 / ミリ波 |
Research Abstract |
平成21年度の研究実施計画は,(1)開発した車両検知・識別法であるレンジプロファイルマッチング法の複数車両への適応と再構築,(2)車両検知・識別全体における信号処理アルゴリズムの開発であった.その結果(1)(2)共に実施計画通り研究を遂行することができ,その研究成果を論文2編,国際会議2編でまとめている.(2)に関しては原理的な検証を終え特許出願中である.上記以外で電子情報通信学会和文論文誌Bにレターを投稿中で条件付き採録中である.2009年IEEE福岡支部より学生研究奨励賞を授与されている.現在は,相対速度が異なる複数車両の検知法を新たに提案し,電子情報通信学会の「通信技術の未来を築く学生論文特集号」へ投稿中である.今後は,マイクロ波/ミリ波レーダによる複数移動体の検知・識別技術としてIEEEへ論文を投稿予定である. 平成20年度のクラッタ抑圧法ではパルス積分を用いてクラッタの抑圧を実施していたが,目標物よりも大きな受信電力を持ったスパイク状クラッタが存在する環境において検知特性を改善するにはパルス積分数が増大するといった問題が生じ,リアルタイム性が著しく損なわれる結果となった.そこで平成21年度では従来よりも少ないパルス積分数で信号電力対クラッタ電力比(Signal to Clutter Ratio : SCR)を改善するためリアルタイム性を確保するクラッタ抑圧法を開発しその実装を行った.その結果,現実的なシステム緒元において,期待される検知特性を得ることに成功した. 以上より当該年度の研究においては夜間や悪天候下での物体検知・識別が可能となり,交通事故防止に大きく貢献できる全天候性型の物体検知・識別システムの実現可能性を確認できた.
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)