Project/Area Number |
08J10819
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency (2009) The University of Tokyo (2008) |
Principal Investigator |
岸下 徹一 Japan Aerospace Exploration Agency, 宇宙科学研究本部, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | X-ray / Gamma-ray / X-ray Binary / Analog Front-end / Semiconductor Detectors / 宇宙X線 / ガンマ線 / アナログ回路 |
Research Abstract |
"多波長アプローチによる未同定ガンマ線天体の解明"という研究課題に対して、すざく衛星を用いたガンマ線連星の観測的研究及び、次世代硬X線観測のカギとなる半導体検出器読み出し用アナログ回路の開発を実施した。 最近のチェレンコフ望遠鏡によって数多く発見され、粒子加速の現場として認識されるに至ったTeVガンマ線パルサー星雲は、宇宙線粒子加速機構を理解する上で、貴重な天体である。本研究では、最新のGeVガンマ線観衛星FermiによってGeVガンマ線帯域でも明るいパルサー星雲に対して、X線からGeV-TeVガンマ線に至までの放射メカニズムの解明に迫ることを目的として、広帯域観測を特徴とするすざく衛星の観測データの詳細解析を実施した。現在得られた結果を論文としてまとめている。また、昨年度実施したガンマ線連星LS 5039の観測結果に関して、国内及び国際学会において成果発表を実施した。 一方、次世代宇宙硬X線検出器の読み出し回路の開発においては、SOI CMOSプロセスを用いて宇宙環境に対応したASICの試作を実施した。SOI CMOSプロセスは既存のバルクCMOSプロセスに替わる次世代技術と目されており、トランジスタそれ自体の浮遊容量の低減によって高速化・低消費電力の両面で有利であるばかりでなく、宇宙利用に不可欠な放射線耐性を兼ね備えている。本研究では、このプロセスをX線CCD読み出し用のアナログ回路に適用した。これまでに実施したASIC性能評価試験では、既存のCCD読み出しシステムとほぼ同等の性能を達成していることを確認している。得られた成果に関しては、国内学会及び、学術論文誌に論文を投稿している。
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