Project/Area Number |
08J11050
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical veterinary science
|
Research Institution | Nagoya University (2009) Nippon Veterinary and Life Science University (2008) |
Principal Investigator |
礒谷 真弓 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 肥満細胞 / c-kit / 血管新生 / girdin |
Research Abstract |
今年度は以下の研究を行った。1.猫の肥満細胞腫においてSCFを介したKITの活性化が血管新生に関与しているか否かを評価するため、猫の肥満細胞腫において最も多く認められたExon8および9の変異によるKITのリン酸化を評価した。この結果、これらの変異によりSCF非依存性のKITのリン酸化が引き起こされていることが明らかとなった。したがって、猫の肥満細胞腫における血管新生にはSCF非依存性のKITの活性化が重要となっている可能性が考えられた。2.猫の肥満細胞腫症例に対しチロシンキナーゼ阻害剤であるメシル酸イマチニブの投与を行いその治療効果を検討した。この結果、猫の肥満細胞腫においてc-kitに変異を有する症例では、8例中7例においてメシル酸イマチニブによる抗腫瘍効果が認められた。したがって、c-kit変異をスクリーニングすることにより、猫の自然発生した肥満細胞腫がKITの活性化を介した血管新生を評価するための良いモデルとなると考えられた。また、今年度は研究従事機関の変更に伴い血管新生に重要な分子であると考えられるGirdin遺伝子改変マウスの解析を行った。GirdinはセリンスレオニンキナーゼのAktの基質である。GirdinのAktリン酸化部位のセリンをアラニンに置換し、Aktによるリン酸化が起こらない変異マウスを用いて、Aortic ring assayおよびMatrigel assayを行ったところ、野生型マウスと比較して血管新生の程度に若干の差が認められた。今後は、移植腫瘍における血管新生および肥満細胞におけるGirdinの発現を評価していく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)