再構成in vitro翻訳系を利用したCCTの新生アクチン折れたたみ機構解明
Project/Area Number |
08J11078
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鮫島 知哉 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | シャペロニン / フォールディング / in vitro翻訳 / アクチン / GroEL / GroES / フォールデイング |
Research Abstract |
真核生物のシャペロニンであるCCTは、最近になるまで発現系が構築されていなかったことや反応機構の複雑さから、大腸菌のシャペロニンGroELに比べて解析が遅れている。そのため、CCTの機能に関しては未だ不明な点が多い。CCTは翻訳途中のタンパク質とも相互作用することが知られており、生体内におけるCCTの機能を調べるには、リボソームから翻訳されている途中の「新生」タンパク質に対する折れたたみ活性を調べることが重要である。そこで本研究では翻訳系のみを再構成した系にCCTを添加し、その折れたたみ活性を調べる実験系を構築すること目的とした。αアクチンDNAおよびCCTをPURESYSTEM中に添加することでアクチンのin vitro合成を行った。合成したアクチンの重合活性、ミオシンとの相互作用活性を調べた結果、本実験系を利用してアクチンが正しい立体構造に折れたたまれる様子を確認することが出来ることがわかった。並行して、本年度は原核生物のシャペロニンであるGroELの機能解析も合わせて行った。昨年度までに私は、従来のGroELの反応モデルでは存在しないといわれていた、GroEL1分子にGroESが2分子結合した状態(football型複合体)が存在することを発見している(Sameshima et al.,J.Biol.Chem.2008)。本年度は溶液中の変性タンパク質がfootball型複合体の形成に与える影響について解析した。その結果、変性タンパク質がfootball型複合体の形成を促進すること、およびそのメカニズムを見出した(Sameshima et al.,Biochem.J.,2010)。さらに、GroEL-GroESの相互作用を1分子蛍光イメージングする実験も合わせて行ったところ、従来のモデルとは異なる新たなGroELの反応メカニズムが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)