持続可能な低コスト・省エネルギー型排水処理システムの開発
Project/Area Number |
08J11637
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
小野寺 崇 Nagaoka University of Technology, 工学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 生物学的排水処理 / UASB / DHS / 省エネルギー / 開発途上国 / 低コスト |
Research Abstract |
本研究では、研究課題のとおり「持続可能な低コスト・省エネルギー型排水処報システムの開発」を達成することを最終的な目的とした。本研究では主に3つのテーマで研究を進めて成果を得た。1、本システム(UASB+DHS)の開発途上国への適用に向けた実規模実験 本システムは、インドでの5年以上の長期連続運転において優れた性能を発揮した。また、開発途上国では、運転管理の煩雑さからシステムの長期間の運転停止も余儀なくされることがあるが、10日間の運転停止した際にも性能を維持することを確認した。これらの成果は、本システムを開発途上国に適用した際にも、高い処理性能を発揮可能であることを示しており、今後のシステムの普及に大きく寄与する重要なものと考えられる。 2、本システムにおける栄養塩除去性能の向上 前年度では後段DHSにおける窒素除去性能に関する学術論文を発表した。その結果、DHSは優れた有機物性能および硝化性能を有しているが、硝酸およびリン除去はほとんど期待できないことが明らかとなった。そこで、DHS処理水から低コストかつ効率的に硝酸およびリン酸を除去するため、後段に脱窒性リン細菌を用いたリアクターを適用することで硝酸およびリン酸の同時除去を行った。その結果、リアクターに添加する有機物量を調整することにより、窒素除去およびリン酸除去が単独では可能であることが明らかになった。この成果は、窒素およびリンの除去を行う上で重要な一歩となりうる。 3、UASBおよびDHSにおける基礎的知見の取得による保持汚泥特性やスポンジ特性の評価 前段UASBおよびDHSの保持汚泥量および性状の長期的な変化について長期間の詳細な評価を行った。その結果、保持汚泥量および性状の年間を通じた変化を把握することができた。また、UASBおよびDHSの微生物相についての知見を得た。この成果は、本システムの性能の向上を図る上で重要な基礎的な知見であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)