Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
当初平成23年1月までに数値解析によるコンクリート系橋梁床版の評価手法を提案した上で、平成23年2~3月に実橋梁の現状調査を行って、提案手法の検証と評価を行う計画であった。特に、塩害や凍結融解によるコンクリート品質劣化を伴う東北地方の構造物を調査対象として計画していたが、3月11日発生の大地震と津波の影響により、3月中の現地調査実施が困難となった。よって当初の予定を変更し,昨年度繰越した経費を,これまで取り組んできた数値解析による手法の検証結果を国際会議および国内での学術講演会での発表と論文の投稿に割り当てた. 本研究のテーマは(1)環境作用を考慮した数値解析手法の検証,(2)鋼コンクリート境界面の劣化を考慮した解析手法の検討であった.(1)環境作用を考慮した数値解析手法の検証では,水中にあるコンクリートあるいは水で空隙が飽和されたコンクリートは気中に比べて強度や疲労寿命が低下するという既往の知見をもとに,これを数値解析でモデル化することを試みた.この過程を国際会議で発表することができた. また,(2)鋼コンクリート境界面の劣化を考慮した解析手法については,これまでの実験,モデルの構築,その検証についてそれぞれ国際会議等で発表していた内容を本年度とりまとめ,論文として公表することができた.鋼コンクリートの境界面に摩擦則で想定される水平抵抗力を上回る初期付着力を定義することで,鋼コンクリート合成構造の静的および繰返し荷重下での挙動を数値解析で数値よく再現できることを示したものである.
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