Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
1.4株のBALB/cマウス由来メチルコラントレン誘発肉腫、CMS2、CMS7、CMS8、CMS13担癌マウス血清中のIgG抗体により認識される抗原支配遺伝子を、腫瘍細胞より作製されたλファージcDNAライブラリーを用いたexpression cloning法で単離した。CMS2から42個、CMS7から9個、CMS8から41個、そしてCMS13からは43個のクローンを単離した。2.ヒトHER2のN末端より147個のアミノ酸を含む組み替えHER2蛋白を作製し、コレステロール基により疎水化された多糖類プルランとの複合体(CHP-HER2)を作製した。本複合体で前処置されたHLA-A2402陽性樹状細胞は、HER2p63ペプチド特異的CTLクローンにより殺傷され、またそれらの樹状細胞は同CTLクローンを特異的に刺激した。また、CHP-HER2前処置細胞によるHER2p63ペプチドの提示は、内在性蛋白由来MHCクラスI結合性ペプチド提示と同様の機構によることが明らかとなった。3.CHP-HER2免疫マウスの膝窩リンパ節由来リンパ球のin vitro刺激を繰り返し、CD4^+T細胞ラインを作製した。それらの特異性の解析より、HER2組み替え蛋白中(147アミノ酸)には少なくとも3個のヘルパーエピトープが含まれていることが明らかとなった。
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