Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
本研究は,生体親和性がよいといわれるチタンを使用する義歯が,プラーク付着およびそれに起因する床下粘膜の炎症,歯周疾患等に与える影響を,コバルトクロム合金床の場合と比較確認するために行った。 実験1として,純チタンとコバルトクロム合金の2種の材質で,上顎の鋳造パラタルストラップ床を各1組作製した。口腔内に装着後プラーク付着について記録し,比較検討した。その結果,支台歯のプラーク付着および大連絡子におけるプラーク付着は,両材料間にほとんど差はなくプラークの除去に関しても,超音波洗浄などの義歯の清掃法で十分効果があり,チタンの表面性状や生体適合性がプラーク付着には影響を及ばさないことが示唆された. 実験2では,2種の材質のプレートを組み込んだオーバーレイデンチャーを患者に装着し,支台歯の歯周組織の状態を観察したところ,歯周組織の状態に有意差は認めなかった.同時に義歯床粘膜面,研磨面にメタルプレートを想定したこの2種の鋳造体を組み込み,各々3か月経過観察を行ったところ,両材料とも付着物は肉眼的にほとんど観察されず,走査電子顕微鏡観察においても,付着物の量に大きな差を認めなかった. 以上のことより,実験1同様に両材料間に大きな差はみられず,支台歯および粘膜の健康を維持するには、アレルギー等の問題を除外すれば,金属の材質そのものより他の要素が大きいと思われる。
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