Project/Area Number |
09770401
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
黒松 亮子 久留米大学, 医学部, 助手 (20248371)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 肝細胞癌 / Scrum DNA / loss of heterozygosity(LOH) / chromosome 4 / chromosome 16 / Serum DNA / chromosome4 / chromosome16 |
Research Abstract |
肝細胞癌の癌組織の4q、16qの染色体領域に認められるloss of heterozygosity(LOH)が、肝細胞癌患者の末梢血血清DNA中に存在するか否かを分析し、肝癌のstageや遠隔転移との関係を検討した。 1. 肝細胞癌患者の肝癌組織、非癌部組織からのDNA分離、4q、16qのLOHの検討 4q、16qのprimerそれぞれ3個ずつ用い、PCR-based microsatellite polymorphism aIlalysisを試みた。stageIIIの切除肝組織3/5例で4qのLOH/shiftが検出されたが、stageIIの症例では、用いたprimerでは、LOHは認められなかった。 2. 肝細胞癌患者の血清からのDNA分離、4q、16qのLOHの検討 stageI,stagIIの5例中2例では、血清からのDNA抽出量が、健常人と同レベルと非常に少ないため、PCR-based microsatellite polymorphism analysisを施行不可能であった。stageIIIでLOHが認められた肝切除例3例のうち2例は、末梢血血清からのDNA抽出量不十分のため、分析不可能であった。肺転移、骨転移のあるstageIVb3例中1例のみで、末梢血血清DNA量が著明に増加、染色体4qの1つのprimerを用いた分析でLOHが認められた。末梢血血清からの十分量のDNA抽出は、かなりの血清量を必要とし、困難であった。また、肝細胞癌での4q、16qのLOHの分析では、染色体の広い範囲にわたり数多くのprimerが用いられており、primerの選択にも問題があったと考えられる。
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