トリプレット・リピートを有するアルツハイマー病疾患遺伝子の検討
Project/Area Number |
09770443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
足立 芳樹 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243385)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | トリプレット・リピート / アルツハイマー病 / 表現促進現象 / 家族性アルツハイマー病 / 三塩基リピート / DIRECT |
Research Abstract |
我々は1980年以降,山陰地方においてアルツハイマー病の疫学調査を行っている.この結果,9家系の家族性アルツハイマー病を認めた.このうち3家系では,明らかなgenetic antici-pation(表現促進現象)を有していた.境港の家系は3世代にわたり6人の発症者があり約18才/1世代の表現促進を有していた.我々はこの3家系の患者及び家族からの採血を本人あるいは家族の了解を得た後に行った.DNAを抽出・精製し,APPエクソン16,17の遺伝子異常がないことをシークエンス法により確認した.また,PS-1及びPS-2遺伝子異常についてPCR-SSCP法とシークエンス法により検討を行ったが異常は認めず,他の遺伝子の異常であることが推測された. 疾患遺伝子のトリプレット・リピート増大が引き起こす疾患は今までいくつか知られており,いずれも表現促進を特徴としている.我々が疫学調査で得た3家系についてもトリプレット・リピートが関係してる可能性があると考えられた.TSUJIらのDIRECT法によりゲノム遺伝子の異常に伸張したCAGリピートの有無について調べた.すなわち,脊髄小脳変性症の疾患遺伝子の(CAG)55部分を含めてサブクローニングした.条件を厳しくしたサザン法によりCAGリピートが延長したもののみハイブリダイズさせ,CAGリピートが延長しているかどうかを確認した. 我々の表現促進現象が疑われる家族性アルツハイマー病においてDIRECT法を試みたが,現在のところ異常に伸長したバンドは認めることができなかった.この方法では40リピート以下のリピートは検出することができないので,これらの家系でリピートを有する遺伝子が関与しないとは言えず,さらに検討を行っていく予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)