Project/Area Number |
09770497
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
鈴木 啓介 北里大, 医学部, 講師 (80286351)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 樹状細胞 / 心筋炎 |
Research Abstract |
平成9年度の研究実績 1)まず、正常ラット心における樹状細胞の分布を明らかにする目的にて正常ルイスラットにおける心臓樹状細胞の分布と形態学的特徴を電子顕微鏡、免疫組織学的検査を用いて検索した。その結果、正常では心筋炎の時と異なり、数的には心筋間質に軽度認められるのみであり、また、その形態学的特徴も心筋炎とは異なることが明らかとなった。その特徴的な細胞質突起は細く、細胞質内構造物も少量であった。一方炎症状態では炎症辺縁部を中心に増加し、掉尾形態としては細胞質突起は太く、指状となり、互いにからませあっていた。細胞質内にも食小体など多くの構造物を認めるように変化していた。現在、正常心における樹状細胞を中心に論文を作成中である。 2)心筋炎にかんしては、エピトープとしてのミオシン分画を新規に作成したところ、発症頻度が極端に低下してしまい、実験の進行が困難となった。そこで、再度、ブタ心筋からのミオシン分画の抽出を試みている段階である。 3)心臓樹状細胞は免疫応答に強く働くことが示唆されており、その点から心移植において最も重要な役割を果たすことが想像される。2)で述べた理由により、心筋炎での樹状細胞の検索が現在進行していないため、心移植における心臓樹状細胞の働きも検索中である。現在10週令のルイスラットをもちいてラット同種心移植モデルの作成中だが、安定した生存成績が得られておらず、研究を続行している。
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