コナニョウヒダニアレルゲンのプロテアーゼ活性に関する研究
Project/Area Number |
09770644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
丸尾 圭志 (丸尾 佳志) 熊本大学, 医学部, 助手 (50291539)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | Dermatophagoides farinae / House dust mite / mite protease / kinin / NDS / Eosinophil / Houst dust protease / Complement |
Research Abstract |
これまで我々は、コナヒョウヒダニアレルゲンのひとつであるDer fIIIが、トリプシン様のセリンプロテアーゼであり、家庭環境中にも、そのプロテアーゼ活性を有した状態で存在していることを示してきた。また、今回の研究の中で、DcrfIIIのプロテアーゼ活性によりヒトの補体系が活性化され、炎症反応を増悪させる一因となりうる可能性を示した。 最近の我々の研究で、種々の細菌由来のプロテアーゼがハーゲマン因子-プレカリクレイン-キニン系を活性化し、局所での炎症反応の増強ひいては、菌血症の誘導を引き起こす可能性についても明らかにした。DcrfIIIにも同様にカリクレイン-キニン系活性化能があり、この系を介した炎症反応増強も、アレルギー性炎症の増悪メカニズムの一部を担っている可能性が示唆された。 一方、アトピー性皮膚炎患者の皮膚組織には多数の好酸球浸潤が認められ、また末梢血中でも好酸球数の増加が認められる。また、気管支喘息など他のアレルギー疾患においても好酸球は、重要な役割を果たしている。そこで我々は、この好酸球に注目し種々の研究を行ったところ皮膚に浸潤している好酸球中に神経型一酸化窒素合成酵素(nNOS)の発現を見い出した。このnNOSにより産生される一酸化窒素(NO)は組織障害性を有しており、アレルギー性炎症においても組織障害に関与している可能性がある。現在、このNOと上述のキニン系の活性化との関連については研究中であり今後の成果を待ちたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)