Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
乳癌の発生と進展におけるO^<6->メチルグアニン-DNAメチルトランスフェラーゼ(MGMT)と8-oxo-dGTPase(MTH1)という2種類のDNA修復酵素の発現異常の関与を明らかにするため研究を進めた。 平成10年度はこれまでに作成したヒトMGMT抗体,ヒトMTH1抗体を用いて、集積した臨床検体を対象に,これらの酵素のタンパク質レベルでの発現を検討・解析した。まず乳癌(浸潤性乳管癌)症例17例についてMGMT免疫組織化学染色を行った。その結果,陽性(Mer+)例は8例(47.1%),陰性(Mer-)例は9例(52.9%)であり,同じ浸潤性乳管癌においてもMGMTタンパクを発現している群と全く発現していない群があることが判明した。現在,乳癌症例でのMGMTタンパク発現を新鮮凍結切片を用いてウエスタンブロットで確認している。今後さらに十分なる症例数の検討をしたうえで,臨床病理学的因子や予後等に関してMer+群とMer-群の間に何らかの相関がみられるかどうかを詳細に検討し報告する予定である。 MTH1発現に関しては現在cell lineレベルで検討が終了し,臨床検体の検討を開始したところであり,MGMT同様,解析を行い報告する予定である。
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