全層角膜移植のCD28/B7経路の役割とサイトカインネットワーク
Project/Area Number |
09771465
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
山上 聡 自治医科大学, 医学部, 講師 (10220245)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 全層角膜移植 / サイトカイン / 前房内細胞 / 拒絶反応 / T細胞 / 免疫学的寛容 |
Research Abstract |
前年度は全層角膜移植手術後の拒絶反応発生時に、角膜および前房内細胞においてIL-2、IFN-gammaなどのTh1サイトカインが優位であることを示した。本年度は、T細胞レセプター抗体、LFA-1とVLA-4に対する併用療法の拒絶反応抑制効果を角膜移植モデルで明らかにするととももに、Th1優位のサイトカイン発現パターンが治療によりどのように変化するかについて、蛋白、遺伝子レベルで検討した。 T細胞レセプター抗体の術後早期の短期投与により、マイナー抗原不適合モデルで86%、完全不適合モデルで23%の完全生着が得られた。サイトカインパターンは治療群で前房内細胞、角膜ともIL-2、IFN-gamma、IL-10の減少、IL-4の増加が見られた。LFA-1とVLA-4に対する術後短期の併用療法では、全例術後5週間完全生着が得られた。術後5週目に反対眼に第一眼のドナーと同系の角膜を移植(チャレンジテスト)したところ、2週後に50%が生着、50%が拒絶反応をおこした。この2群についてサイトカインパターンを検討したところ、生着群でTh1サイトカインの減少がみられ、拒絶群でTh1サイトカインの増加のみならずIL-4も全身、局所で増加したいた。これらのことから、抗原提示にかかわる抗原のブロックにより得られるTh2サイトカインの増加は、必ずしも臓器生着に不可欠でなく、Th1サイトカイン抑制のみが重要な因子であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)