Project/Area Number |
09771483
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
前田 英美 関西医科大学, 医学部, 助手 (20219273)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 網膜色素上皮 / 網膜脈絡膜萎縮 / 細胞死 / アポトーシス |
Research Abstract |
ラット眼の硝子体内に微量のオルニチンを注入して網膜色素上皮を選択的に障害した(オルニチン網膜症)。光学顕微鏡的には障害された網膜色素上皮は注入後2日で崩壊したが、この時期には神経網膜や脈絡膜には明らかな変化をみなかった。注入後7日頃から脈絡膜毛細血管板の管腔が閉塞し、視細胞が消失していく過程が観察された。 このオルニチン網膜症における網膜脈絡膜萎縮の過程でアポトーシス細胞を検出するため、TUNEL法を行った。オルニチン注入後2日では外顆粒層にTUNEL陽性の視細胞(アボトーシス細胞)が多数みられ、その後次第に減少していった。TUNEL陽性細胞は外顆粒層のみに限局してみられた。オルニチンによって障害された網膜色素上皮及び脈絡膜毛細血管板は全経過を通してTUNEL陰性であった。アポトーシスに陥った視細胞は電子顕微鏡的にも濃縮した核がみられた。 以上の所見より得られた結論として、オルニチン注入によって原発性に障害された網膜色素上皮がネクローシスに陥ると、これに続発して視細胞と脈絡膜毛細血管板が消失した。視細胞の変化は免疫組織化学的手法によりアポトーシスであることが示された。これは網膜色素上皮による支えを失った視細胞の一部が計画的な細胞死(アボトーシス)へと導かれたものと考えられた。一方、脈絡膜毛細血管板の萎縮過程において内皮細胞はTUNEL陰性であり、視細胞の細胞死とは異なる機序が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)