出芽酵母第VI染色体上の新規増殖必須遺伝子の系統的機能解析
Project/Area Number |
09772018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
萩原 央子 理化学研究所, 細胞生理学研究室, 基礎科学特別研究員 (10291931)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 出芽酵母 / 遺伝子破壊実験 |
Research Abstract |
これまでに第VI染色体上で新規に見いだされた約90個の遺伝子について破壊実験を行い、5個の新規増殖必須遺伝子を同定した。また非必須遺伝子の破壊株についても表現系の解析を行ってきた。本研究室では選択マーカーとしてC.glabrata由来のHIS3遺伝子を用いて遺伝子破壊実験を行ってきたが、EUROFANにより栄養要求生マーカーは細胞内の代謝パタンに影響するとの報告が最近あり、このような状況を考慮して選択マーカーをカナマイシン耐性遺伝子に変更して遺伝子破壊株の作成と、表現系の解析を行っている。 一方遺伝子破壊実験により明らかになった5個の新規増殖必須遺伝子について機能の解析を情報科学的、分子生物学的手法を用いて進めてきた。これらの遺伝子は既知の遺伝子と相同性を示さず、配列情報から機能予測が困難であったがESTデータベースの検索より、ヒト及びマウス、線虫等のモデル生物のESTに有意な相同性を示すものが存在することが明らかとなった。そこで相同性を有するヒトのESTを用いHeLa細胞内での遺伝子発現をノーザンブロット法により解析した結果遺伝子の発現が確認され、ヒト細胞内でも重要な機能を担っている可能性が示唆された。遺伝子が関与している生命現象の手がかりを得るための別のアプローチとして、in vitroでのたんぱく質-たんぱく質相互作用の解析を試みた。現在大腸菌内で発現させたHis-TagもしくはGST標識遺伝子産物をアフィニティー精製し、酵母から抽出したたんぱく質との相互作用の検出を試みている。遺伝学的な解析としては5個の必須遺伝子についてカナマイシン耐性遺伝子を用いた遺伝子破壊実験を行った結果、ひとつの破壊株について表現形がslow growthを示すことが明らかとなった。この遺伝子については今後合成致死となる遺伝子の解析を行うことによって、細胞内での機能を明らかにするの手がかりが得られることが期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)