Project/Area Number |
09877030
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安元 研一 東北大学, 医学部, 助手 (90241629)
高橋 和広 東北大学, 医学部, 助教授 (80241628)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | メラノサイト / チロシナーゼ / チロシナーゼ関連タンパク / 転写因子 / ヘムオキシゲナーゼ / アドレノメデュリン |
Research Abstract |
1. チロシナーゼ関連蛋白2(TRP2)遺伝子の転写制御機構の解析。 TRP2はメラニン生成中間体の解毒に関与し、メラノサイトの生存維持に関わる酵素として注目されている。神経線維腫症1型(NF1)の原因遺伝子産物(ニューロフィブロミン)が関与するシグナルが、TRP2遺伝子の転写を促進することを発見した。NF1は常染色体性優性の最も頻度の高い神経難病であり、その本態は神経堤由来細胞の分化異常である。現在、ニューロフィブロミンによるTRP2遺伝子のプロモーター機能の活性化機構を解析している。さらに、悪性の脳腫瘍であるグリオブラストーマ及び網膜芽細胞腫由来の細胞で、TRP2mRNAが発現されていることを見い出した。 2. 小眼球症関連転写因子(MITF)の機能ドメインに結合する標的蛋白質の探索。 C末端側領域を人為的に欠失させたメラノサイト特異的MITFは、TRP2遺伝子のプロモーター機能を活性化する。よって、同C末端領域はMITFの機能を抑制的に制御すると推定される。そこで、MITFのC末端側領域と相互作用する因子をイーストTwo-Hybrid法にて探索した結果、複数の新規cDNAを単離した。現在、それぞれを解析中である。 3. インターフェロンγによるヘムオキシゲナーゼ1の発現抑制。 ヘムオキシゲナーゼ1は酸化ストレスに対する防御因子であり、重金属、紫外線などの環境因子により誘導されるという特徴がある。すなわち、ヘムオキシゲナーゼ1はメラノサイトを含め、皮膚細胞の生存維持にも重要である。ここに初めて、ヘムオキシゲナーゼ1の発現抑制因子としてインターフェロンγを同定した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(14 results)