Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
有用物質供給の基幹技術として有機合成化学の重要性は今後ますます増大することは明らかであるが,それと同時に,現行の資源大量消費型の有機化学工業の再構成,すなわち有機合成プロセスの省資源化,資源活用化の重要性が認識されつつある.新規化学変換反応の発見による,新たな分子構造構築法の開発や新規出発物質の開拓が,この合成化学の変革期の中心課題であることに疑いの余地は無い.本研究では,このような背景の下,安全・安価な鉄を使う炭素-炭素結合生成反応の位置および立体選択性の精密制御を達成し,更に有用物質合成へと応用することを目標としている.今年度は,昨年度児出したアルキルホウ素化合物を求核剤,ハロゲン化アルキルを求電子剤とする鉄触媒鈴木-宮浦クロスカップリング反応を応用して,種々の長鎖脂肪酸の合成を検討した.結果,用いる有機ホウ素化合物をボラン(BH3)とオレフィンのハイドロボレーションより調製することで,エステルやニトリル等の極性官能基を有する長鎖脂肪酸を高収率で合成することが可能となった.今後,本手法を応用することで,天然物や医農薬中間体などの機能性分子の合成へと応用が期待される.
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