Project/Area Number |
09F09303
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Biofunction/Bioprocess
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
櫻井 明彦 福井大学, 大学院・工学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DAS S.K. 福井大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 冬虫夏草 / コルジセピン / 多糖類 / 抗腫瘍製 / 免疫賦活 / Cordyceps militaris / サナギタケ / 抗腫瘍性 |
Research Abstract |
冬虫夏草が生産するコルジセピンやそのアナログは、HIVなどの感染症や白血病などの治療薬として研究が進められているが、通常の通気攪拌培養などの液体培養法では生産性が低く、各種生理活性試験を行うことが難しい。そこで、大量生産が容易な液体培養法によるコルジセピン生産について培養条件を検討した。また、簡便な精製方法についても検討した。 液体表面培養法では、培養液組成の最適化によりグルコース濃度、酵母エキス濃度ともに80g/Lを超える高濃度の設定となっている。このため、オートクレーブ滅菌に伴うメイラード反応により生成するメラノイジンの、コルジセピン生産に及ぼす影響が無視できないレベルに高くなってきた。そこで、培地全体のろ過滅菌や培地成分の個別滅菌などを検討したところ、個別滅菌では更なる高濃度の設定が必要になり、特にグルコースの場合に溶液粘度が非常に高くなること、酵母エキスの溶解度が限界付近に有ることから実用的ではないことが明らかとなった。そこで、ろ過滅菌について検討したところ、操作性に問題は無く、実際に培養すると従来のオートクレーブ滅菌の30%以上高いコルジセピン濃度と生産速度が得られることが分かった。 さらに、ろ過滅菌した培養液では生産するコルジセピンが高濃度になるため、培養液中のコルジセピンが結晶として沈殿することが明らかとなった。この沈殿を回収し種々の条件を検討したところ、再結晶することにより簡便に純度95%以上のコルジセピンを得ることが可能となった。
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